10月17日
日曜日
【Tactics-06】
わた「めーっ!!」
傷付き倒れた提督をかばうように「彼女」の前に立ち塞がるわた。
その小さな身体は恐怖に震えている。だが、無機質な紅い瞳に睨みつけられようとも、決して退こうとはしない。大切な友達を、守るために・・・
しかし、「彼女」は戸惑う事なく右手を振りかざす。
妹を思う心すらも、バイドに喰い荒らされていた・・・
破壊衝動に満ちた爪が、振り下ろされる・・・
???「間に合ったぁぁぁぁぁぁ」
突如としてわたと「彼女」の間に割って入る白い影。蒼く輝く光学の刃で爪を受け止め、カウンターで、その巨大な右腕を弾き返した。
わた「ふえ・・・おねー・・・ちゃ?」
ブロンドのショートヘア、白亜の武装。
目の前にいる女性は、自分のよく知る姉に似ていた。
???「お姉ちゃんが何とかしてやるって、約束したでしょ」
アーンヴァル・グランドフィナーレ。
究極互換の力を得た、未来のユウの姿であった。
ユウ「提督!起きてるでしょ」
提督「ああ、何とかな」
ユウ「わたを連れてここから離れて」
提督「しかし、私の蒔いた種だ・・・自らでケリをつk・・・」
ユウ「いいから!これ以上あんたが傷つくと、わたが悲しむでしょ」
ふと視線を下ろすと、わたの青色の瞳がこちらを見据えていた。
必死に泣そうなのを堪えながら。それでも、その瞳からはボロボロと大粒の涙が零れる。
提督「・・・・・・わかった」
私は彼女に自分に掴まる様にうながす。震える小さな身体が、妙な重みを持っていた。
どこまでこの身体が動くかは分からないが、今はこの場を離れよう・・・
⇒離脱する
ユウ「さて・・・バイドに汚染されたとは言え
妹に手を出すなんて、自分ながら情けないわ」
「彼女」は何も応えない。ただその破壊衝動の命じるままに、目の前の敵を喰らうため身を屈めた。
???「はぁっ!!!」
一刀両断。巨大な刃が、「彼女」の右腕を叩き切った。
漆黒の鎧、副腕を背負った影が跳ぶ。そして、ユウのすぐ隣に着地。蒼いツインテールが揺れた。
ユウ「ちょっとコトハ!人の身体になんて事すんの!」
コトハ「あ・・・ゴメン、つい・・・」
ストラーフ・カーテンコール。
グランドフィナーレと同様、未来のコトハの姿。
悪魔の力を借りる事なく、正しき理力〈フォース〉によって制御された究極互換の力。
カーテンコール、グランドフィナーレ、終演の名を持つ最強の異相次元戦闘システム。
この狂気の舞踏〈ラストダンス〉を、終わらせる為に・・・
ユウ「さぁ、踊りましょう」
[拍手レス]
さんちゃんかわいい!マジかわいい!!(ボロン
byけだえもんプ
(スパァン
確かに貫禄が天使を通り越して女神ですね(笑)
そう言えば今神姫紹介みて気が付いたんですが…わたちゃんの紹介文は制作中ですか?それとも何か秘密が…?
byΩ
ユウとコトハがフィギュメイト素体のまま…
つまり、わかるね?(目を逸らしながら
ストラさんおめでとうございまーす!
なんてできた娘さんなんじゃ…(ホロリ
何かあったらコトハちゃん共々いつでもうちに…!
こんな僕に四年間も付いてきてくれたええ子なんじゃ…
何も起こらないし、ずっと家にいるよ!あげないよ!
10月23日
土曜日
【Tactics-07】
「彼女」は表情一つ変えず、斬り落された右腕と、その傷口を見つめる。
そして、ゆっくりとユウとコトハに視線を移すと…笑った
ユウ「うそ…でしょ…?」
「彼女」の傷口が有機的に脈動するやいなや、なくなった筈の右腕が再生した。
それも、切断される前よりも強靭なものが。
それに続くかのように、「彼女」から異音が響く。装甲を突き破り、全身が肥大化する。
コトハ「向こう側のチカラも持ってる見たいね。だいぶ侵蝕されてる」
ルビコン川の向こう岸、人工の生ける悪魔を模倣した力。
より強大な敵を喰らうための自己進化。正しくバイドそのものの力を、「彼女」は手にしていた。
ユウ「とにかく、戦うしか無い…」
異形のモノと変貌した「彼女」が、吼えた。
ユウ「あれ…もしかして」
コトハ「携帯型陽電子砲…ゲインズだね」
ユウ「流石にあれ撃たれるとまずいかなぁ…」
陽電子砲、元は大型の宇宙戦艦の主砲として搭載されていた物
長距離射程と並の機体であれば一撃で蒸発させてしまう程の威力をあわせ持つ兵装
携帯型となり威力は減衰しているとはいえ、まともに受ければ彼女たちといえどひとたまりもない。
コトハ「まぁ、『当たれば』の話だけどね」
[Unchained Silence]
彼女たちの周囲の空間が、僅かに揺らぐ。
直後、「彼女」の右肩の砲口が火を吹いた。
だがその陽電子の槍が二人を貫くことはない。[Unchained Silence]によるジャミングシステムで姿を隠す。敵が見えなければ、攻撃はおろか防御も出来ない。
獲物を見失った紫電の閃光は、空を切り裂き減衰してゆく。
ユウ「こんどはこっちの番!」
[Kaguya]
ユウ「ポッド・シュート!!」
(ガキィン
ユウ「やっぱポッドはだめか…」
コトハ「はぁっ!!」
[Hyllos]
コトハ「くっ…片手で止められた…でも…」
ユウ「もらったぁ!!」
[Asanogawa]
ユウ「いい加減に…目を覚ませぇぇぇぇ!!!!」
爆音と共に紫電を纏う杭が飛び、「彼女」を貫いた……
[拍手レス]
応、理解した
えぇい!オメガモンとダンはまだか!
byΩ
いい加減新キャラ含めて書きなおさねばなりませんなー
と思いつつもなかなか行動出来ない僕
10月29日
金曜日
【Tactics-Final】
ユウ「ん…ふぇ……」
頭がいたい、身体が動かない。そんな状況の中、ユウは自分の頬を柔らかいものが撫でている事に気がつく。そして、重いまぶたを何とかこじ開ける。
「気がついた?」
目を開くと、自分と同じような金髪の女性がいた。
その表情はやさしく、何処か自分の母親の面影も感じる。
ユウ「あれ…わたし……」
「大丈夫、コトハも提督も、わたも無事だよ」
その言葉を聞き、意識を失う直前の事を思い出す。人工の生ける悪魔に心を侵され、自分が自分でなくなる恐怖。
仲間を助けるためとはいえ、自分の行動でコトハも巻き込んでしまったこと。
ユウ「ごめん…なさい…」
「謝らなくてもいいよ。あなたは立派に戦った」
そう、目の前の女性は優しく微笑みかけた。
しかし、自らの行動を悔いたとしても、やはり本能には抗えないのかもしれない………
(わしっ
「!!!???」
ユウ「おおお…」
「ちょっ…や、やめっ…ふあっ……」
ユキ「また3人で冒険してきたのかなー?」
ユウ「な、なんにもしてないよ?ほんとだよ?」
ユキ「そう…
でも、無事でよかった」
わた「てーとくー(すりすり」
こうして、私は彼女たちに二度も救われた挙句、この家に厄介になることになった。
私がバイドである以上、いつまた破壊衝動に支配されるか分からない。それでも、彼女たちは私を迎えてくれた。
我が名はバイド
地球より生まれ、そして追われた
そう、それでいい―――
http://www.youtube.com/watch?v=upFlXzJIx8c
(EDイメージBGM)
こうして、少女たちの小さな大冒険は幕を閉じたのであった―――
次からは写真と文章を全部用意してから長編ネタを始めよう
そう心に誓う両生類であった…
[拍手レス]
いよいよ物語もクライマックスですね、続きを期待してます
そう言えばオールベルンとジールベルンの予約始まりましたね、あとアーンヴァルとストラーフのMkUリペイントコンビも…
でもストラーフMkUのカラーは…
byΩ
だいぶ駆け足になりましたが何とか終了しました…
計画性なさすぎるぞ僕
ベルンは妄想設定で重要な役割を持ってるのですが、ガレキのがあるのでそっちを使う予定なのですよ
リペmk2はどうすっかなー
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